むくみとは、手や足などの体の末端が体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症状のことです。
その多くは一過性のもので、数時間で治るものです。
しかし、まれに病気やケガから来る病的症状があります。
一過性の場合は自分で解消することができますが、病的症状の場合は病院の診察を受けましょう。
メカニズム
体内の組織など血管の外に、余分な水分(血漿成分)がたまった状態が「むくみ」です。
静脈が詰まったり、リンパ液がスムーズに流れないことで、細胞間液が血管に戻らずに細胞と細胞の間に細胞間液=余分な水分(血漿成分)が溜まってしまうことにより、むくみとなって現れます。
なぜ余分な水分が生まれるのか
静脈の働きが悪いとリンパに送られる血液の血漿成分の量が増えます。
これが、余分な水分を多く含んでいるのです。
人間の体には、全身をめぐるように動脈、静脈、リンパ管が張り巡らされています。
心臓がポンプとなって送り出された血液は、動脈を通り体の隅々までいきわたります。
血液中の血漿成分が、細胞間の細胞間液になって細胞に酸素や栄養を届けます。
酸素や栄養を届けた細胞間液は、細胞で使われた後の二酸化炭素や老廃物を回収し、再び血液の血漿成分となり、静脈やリンパ管を通って心臓に戻ります。
むくみをチェック
なんとなく体が重くだるい感じがするけれど、本当にそれは「むくみ」から来るものか自分でチェックする方法があります。
足首の少し上を、指で20~30秒間押さえます。
指を離したときに、指の跡がくぼんでしばらくそのままなら、体がむくんでいると確認することができます。