一般的にむくみの原因には「一時的なもの」と「病気が関係するものがあります。
起床後1~2時間くらいでむくみが消える場合には、病気の心配はありません。
病気以外で、体にむくみが起こるということは、体内水分のコントロールがうまくできていないということです。
一時的なむくみの原因
インスタント食品など塩分の取りすぎ
塩分の影響で細胞の浸透現象で、血管の外に水がしみだしてしまうのです。
特にインスタント食品には塩分が大量に含まれていることが多く、過剰摂取に注意が必要です。
座りっぱなし、立ちっぱなしなど長時間同じ体制でいること
水が一定のところにたまってしまいます。
夕方に足がむくむのは、夜になるとだんだん重力で水が足のほうにたまってくるからです。
朝、顔がむくむのは、重力で全身に均等に分配されるからです。
冷え、血行不良など
冷えは血流を悪くします。
筋肉の疲れやストレスなどによる筋肉の緊張は、血行不良を引き起こします。
運動不足を含む新陳代謝の低下
運動不足では、筋力はもちろん筋肉量も低下します。
すると、基礎代謝も下がり、新陳代謝が悪くなるのです。
ホルモンの影響
女性は、生理が始まる前の1週間くらい、ホルモン濃度の関係でむくむ人が多いです。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質の不足
特にカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミンB、たんぱく質が不足すると、身体のむくみに影響します。
その他の一時的なむくみの原因
水分不足
日中は水分を多めに取り、夜は少なめに補給するのがいいでしょう。
できるだけ暖かいものがいいです。
リンパ液の濃度が高いと、リンパ管の中の老廃物が排出されにくくなり、むくみの原因になります。
アルコールの取りすぎ
アルコールは、血管内脱水の作用があるため、お酒を飲みすぎると体の水分が失われ、血液濃度は高くなります。
体は脱水の危険を回避するために血管内に水分を取り込み、血液濃度を低くしようとします。
また、アルコールはミネラルを体外に排出させ、ミネラルバランスを崩してむくみの原因になります。
体温調節不足
エアコンで温度変化のない環境の中で過ごしていると、体温を調節する発汗などの自律神経の働きが鈍くなります。
水分代謝が低下し、むくみの原因になります。
骨格のゆがみ
骨盤(O脚など)、ひざ、足首などの骨格の歪みは、その周辺と下半身の筋肉に余分な力を与えてしまい、リンパ管の循環が悪くなりむくみを起こす場合があります。
骨格を強制することで筋肉の負担を減らし、リンパ管を正常に機能させてむくみが取れることもあります。
窮屈な下着や靴
自分のサイズに合わない下着、靴を履いていると、血行不良になり、むくんでしまう可能性があります。
自分の体に合ったサイズのものを身につけるようにすることで、むくみを予防できます。
睡眠不足
睡眠は、自律神経の働きを整える働きがあります。
十分な睡眠は、交感神経と副交感神経のバランスを整えて、むくみを解消するポイントとなります。
更年期障害
更年期障害により、よりむくみを起こす場合があります。
更年期障害は男女ともにあります。
病気が関係するむくみの原因
顔や下半身、足のむくみが、長引きひどい場合やほかにも症状がある場合、腎臓や心臓、甲状腺の病気などが関係するかもしれません。
一度医師の診察を受けましょう。