むくみの治療で用いることが多い漢方薬として、五苓散(ごれいさん)、猪苓湯(ちょれいとう)、八味地黄丸(はちみぢおうがん)などがあります。
月経前や月経中のむくみには、これらとは別に桃核承気湯(とうかくじょうきとう)なども用いることがあります。
五苓散
体内の水分代謝を改善し、むくみ、口の渇き、下痢、嘔吐、めまい、頭痛などの症状を和らげます。
尿が出にくい人の尿の出を良くします。
通常、水分の代謝に異常のある人などに用いられます。
猪苓湯
尿が出にくい、トイレに行く回数が多い、排尿時に痛みがある、残尿感、尿に血が混じるなどの症状をやら和げます。
通常、腎疾患、尿路疾患に伴う諸症状を和らげるために用いられます。
八味地黄丸
老化に伴う全身の機能低下を補う働きがあります。
尿が出にくい、トイレの回数が多いなどの症状を緩和します。
腰や足の痛みとしびれを和らげます。
通常、中高齢者を中心に利尿器、生殖器、腎臓などの機能低下に対して用いられます。
月経に関するむくみには
桃核承気湯
月経異常、産後の月経不順、月経痛、腰痛、のぼせ、頭痛、めまい、便秘、不安、不眠、手足の冷えなどの症状を和らげます。
高血圧に伴う頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、便秘などの症状を緩和します。
通常、比較的体力がある人の高血圧症、婦人科疾患、出血性の疾患、静脈系のうっ血、出血などに関連した諸症状に用いられます。